「一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える」という本がとても面白かったのでご紹介したいと思います。
著者は、アンソニー・ロビンズ。
アメリカの自己啓発の大家として有名で、2007年にはフォーブスの”世界で最も影響力を持つ著名人”にも選出されています。
この本はその名の通り、自分を変えたいという時にどうすれば良いか?ということについて書かれた本です。
アメリカで最も有名でパワフルで影響力のあるコーチ、アンソニー・ロビンズの代表作にして、全世界で1000万部突破した大ベストセラー!
「本書の本質を一言で言い表わすとすれば『結果を出せ!』ということ」—-この本はその言葉どおり、「自分の可能性を100%発揮して、望む結果を出す」ためのノウハウがつまった成功バイブルです!
気分は自分でコントロール出来る
落ち込んだ時は、いかにも憂鬱そうな外観を自分で作り出している。
有頂天になっている時も同じ。
憂鬱になるのは簡単だ。
がっくりと方を落とし、伏し目がちにするといい。暗い声で話し、最悪の人生シナリオを組み立てるのも効果的だ。バランスの悪い食事と酒と麻薬で身体をボロボロにし、血糖値も下がりすぎれば、必ず憂鬱になれるはずだ。
人間は、他者との関係や環境など様々な外的要因によって感情や行動を左右されると思います。
ですが、自分で思っているよりもそれはコントロール出来るものなんだとアンソニー・ロビンズは言っています。
気分が上がらないときこそ胸を張って堂々と歩き、最初は無理やりでも笑っているうちに、気分もつられて上がってくる事ってありますよね。
つまり”強くなりたければ強いふりをしろ”、”精神状態を変えたいなら、呼吸や姿勢、表情、動きを変えろ”という事です。
楽しいから笑うのではなく、楽しいから笑うという事もあるのです。
成功する為の方程式
アンソニー・ロビンズは、成功を収めている人には下記の方程式があてはまると言います。
2.「行動」する
3.「判別」する
自分の行動の結果、目標に近づいているのかそうでないのか
4.「柔軟性」
希望通りの結果を手にするために、うまくいく方法が見つかるまで、絶えず適応し、調整し、臆することなく実行に移す。
そして更に、成功する人が持つ特性として、下記の7つがあるとも言っています。
寝食を忘れ、とりつかれたように打ち込む
2.信念
もし魔法の力を信じていれば、不思議な人生を送るだろう。
自分には限界があると信じていれば、その通りになる。
自分には出来ると信じていれば、やがて実現する。
3.戦略
情熱・能力を体系的にまとめあげる。
才能と野心を正しく生かす為に必要なのが戦略。
4.明確な価値観
進むべき道を教えてくれる。
5.高エネルギー
チャンスを続々生み出す。
エネルギーに満ちた人は、じっとしていられない。
彼らはチャンスを逃すどころか、自らチャンスを生み出していく。
彼らは毎日のようにチャンスに恵まれ、もっと時間が欲しいと思いながら生きている。
偉大な成功は、物理的、知的、精神的エネルギーとは切っても切れない関係にある。
エネルギーさえあれば、自分の持てる力をいかんなく発揮できるのだ。
6.対人関係力
自分の味方を増やす。
7.コミュニケーション力
人生の質を決める。
成功者に共通しているのは、自分の思想や追い求めているもの、喜び、あるいは彼らに課された使命を人々に伝える能力に秀でていることである。
成功している人をモデルにする
もし身近に目標にしたい人、理想とする人が居たら、是非その人を真似してみて下さい。
その人の考え方、そして生理機能までモデルにする事をアンソニー・ロビンズは勧めています。
外見や身体の動きまでモデルにしましょう。
呼吸法、姿勢、顔の表情は、精神や肉体の状態を左右しています。
つまりその人の行動にも大きな影響を及ぼしているのです。
アンソニー・ロビンズはこれを”神経言語プログラミング”と言っています。
信念
行動を変えるには、信念を変えるしかありません。
信念とは、自分が信じるもの。
例として、睡眠状態になっている人に「これは熱した金属だ」と言って氷を肌にあてると、そこに火ぶくれが出来たそうです。
実際病院で貰う薬なども、「これは効くのだ」と信じるからこそ効果があるというデータもあり、これを”プラシーボ効果”と言います。
そしてアンソニー・ロビンズは、信念は下記の4つから生まれると言っています。
スラム街の子供がNLP(神経言語プログラミング)によって信念を持ち、変わった。
「誰の目にも明らかな才能」よりも、自分とは違った特別な人間になれるという信念を持つほうが重要なのだ。
2.経験・出来事
自分の世界観を百八十度変える。
3.知識
上を目指す気持ちを鼓舞する。
4.成功体験
一度成功すれば、次もできると自身が湧く。
5.イメージ
望ましい未来を繰り返し植え付ける。
アンソニー・ロビンズはまた、「奇跡を起こす7つの信念」として下記の7つを紹介しています。
成功している人、人並み外れた成果を出せる人は、常に「今できること」に集中し、「良い結果」を引き出す力が図抜けている。
2.「失敗」はない、あるのは「結果」のみ
成功者はどんな結果が出ても、「失敗した」とは思わない。そもそも、失敗という概念が存在することを認めていない。
3.どんな結果にも潔く「責任」を取る
4.細かいことより本質をつかむ
成功者は、細かいことにこだわって身動きがとれなくなることがない。
人間は時間を作り出すことはできないが、時間を有効に使うことは出来る。何かを成し遂げる人は、決して時間の無駄遣いをしないものだ。
自分の置かれた状況の本質をとらえ、無駄な時間を使わない。
一流大学に行けば、アップル・コンピュータ社を設立したスティーブ・ジョブズよりコンピュータに詳しい人間はいくらでもいるが、持てるものを効果的に使うことに長けた人間だけが結果を出せる。
5.人材こそが最大の資源
際立った結果を出せるのは、ほぼ例外なく他人に対して敬意と感謝の気持ちを示せる人だ。
6.仕事は楽しんでやる
「仕事をしているとリラックスできるが、何もしていない時や客をもてなしている時はくたびれる」byピカソ
遊ぶ時と変わらない好奇心と元気を発揮できれば、自分の世界も仕事もより豊かなものになる。
7.努力の差こそ結果の差である
骨身を惜しまぬ努力が力を発揮する_これは成功者の常識だ。
技量だけをみれば、ほとんど差のない選手でも、努力の差が結果の差になって表れる。
脳を管理して生きる
人間は脳に支配されて生きるか、脳を管理して生きるかのどちらかであると言います。
自分に都合のいいことだけ臨場感たっぷりに想像し、楽しかった体験、うまくいった出来事を明るく、更に大きくして思い浮かべれば、その人の人生はより明るいものになるでしょう。
強化すべきはネガティブな後悔などでなく、生き生きしてパワフルなイメージなのです。
「自分には出来ない」などの、心の中のくだらないおしゃべりはOFFにしましょう。
未来の成功体験を頭の中で予行演習するのです。
NLPについて、アンソニー・ロビンズはこうも言っています。
NLPを使えば、いかに効率的に人生を変えられるか。
やりがいのある仕事は好きだが、掃除は嫌いという人の場合、選ぶべき道は2つ。
家政婦を雇うか、好きな仕事をしているイメージと同じで掃除するかだ。
(略)
成功者は、無意識のうちに脳をコントロールしている。自分にとって大切なことは音量を上げ、どうでもいいことは音を切ってしまう。
一日の仕事のうち99%はうまくいったのに、家に帰るとうちしおれている人がいる。なぜか。たった1%、うまくいかなかったことがあったからだ。大げさな恐ろしいイメージに自分でしているのだ。憂鬱を自慢しているような人もいる。
年がら年中、不機嫌で憂鬱な人など居ない。幸せな時期もあったはずだ。
つまり、そういう経験を認識していないのだ。
黄金のバランスに心を砕く
外交的な人も内向的な人も、比率は違えど自分の中に両方の特性を持ち合わせていると思います。
あまりにおおざっぱに生きると、中身の薄い人間になってしまいます。
あまりに神経質になりすぎると、それもストレスです。
アンソニーロビンズは”黄金のバランス”が大事だと言っています。
こういう人は、内面的イメージに目を向けると、生き生きしたイメージを送れる。
逆は、些細なことが気になり、苦労が絶えず、なんでも”自分のせい”では精神的に不安定になってしまう。
バランスを取る事が大事なのだ。
アンソニーロビンズ名言集
「絶対に不幸にならないお金の使い方は、収入の10%を寄付、10%は借金返済、10%は投資資金として積み立て、70%で必要経費を賄うこと。」
「手に入れられそうだと思った分より、さらに多くのものを与えよ。生きることの極意は与えることだ。」
「自分一人で自分のために「成功の頂点」に到達したら、いつか飛び降りることになる。もし成功を望むなら、成功とはプロセスであり生き方であり心の持ちようであり人生の戦略なのだと心得なければならない。」
「無限の力とは変化、適応、成長、進化する能力のこと。信頼できる仲間を持て。思いがけない強さを発揮できる。」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分を変えたいけど、どうすれば良いかわからないという人には、絶対お勧めしたい一冊です。
是非一度読んでみて下さいね。
最後に、本の中のアンソニーロビンズのメッセージをご紹介します。
名作のような人生を生きろ!