「出版の教科書」松尾昭仁(著)を読んで|ビジネス書を出版する方法

完全決定版 誰でもビジネス書の著者になれる! 出版の教科書」の著者は、松尾昭仁さん。
自らも20冊以上のビジネス本を出版している、戦略プロデューサー兼、コンサルタントです。

この本がとても面白かったので、本の概要を紹介しながら、おすすめしていきたいと思います。



あの80万円の人気高額講座「ビジネス著者養成スクール」がついに待望の本になった! 自ら23冊のビジネス作家であり、200名を超える新人著者を世に送り出してきた出版ノウハウがぎっしり詰まった1冊。誰にでもビジネス書の著者になれるチャンスはあります。あなたはご自分のノウハウや経験・知識に価値があることを知っていますか?「ビジネス書の著者=すごい人」は単なる思い込み。実は1冊も本を出していない人こそ、出版のチャンスはあるのです。またビジネス書の著者になるために特別な資格も必要ありません。そしてあなたは「自費出版」ではなく全国の書店に本が並び、著者印税がもらえる「商業出版」を目指すべきなのです!

出版には自費出版と商業出版がある

自分の本を出版するには、大きく分けて2種類の方法があります。

自費出版

自費出版はその名の通り、出版にかかる費用を著者自らが負担するものです。
基本的には自費出版では通常の流通ルートには乗りません。
費用は出版社にもよりますが、数百万円程度がかかります。

商業出版

商業出版は、本の製作にかかるコストは出版社が負担し、全国の書店にも流通する一般的な出版です。
著者は本の売上のうち、10%程を印税として貰うことが出来ます。

【共同出版】
制作費を著者と出版社で負担して本を出す共同出版もあります。
自費出版と商業出版の中間といったイメージです。

出版は難しい?

商業出版というと有名人やプロの作家などしか出来ないのでは?と思う人も居ると思いますが、実はそんな事はありません。
”誰でも出版出来る”と著者は述べています。

例えば普通の専業主婦であっても、「専業主婦が3年で1000万円貯めた方法」だったり、節約や片付けなど自分の得意なことのノウハウを本にすれば良いのです。

あとは、実際に出版する為に出版社に企画を売り込むだけです。

出版までの道のり

誰にでも本は書けるといっても、それが実際に出版されるには狭き門を突破する必要があります。
この本では出版までのルートとして、下記の3つが挙げられています。

【出版までのルート】
1.持ち込み
2.紹介
3.インターネット

①の持ち込みは、出版社に企画書を郵送や持参で渡す方法です。
出版社には大量の持ち込みが来ますので、持ち込みから採用される割合は非常に小さくなります。

②の紹介は、既に出版した事があったり、編集者の繋がりからの紹介で出版に繋がるケースです。
実際、ビジネス書の場合はこのケースが割りと多いそうです。
自分の周りに出版経験者などが居ない場合、出版記念セミナーに参加すれば著者や編集者とも知り合う事が出来ます。
また、出版社等が主催している「著者スクール」に参加するのも一つの方法です。
この本の著者の松尾昭仁さんもセミナーを主催されています。
http://next-s.net/

③のインターネットは、ブログやSNS、メルマガなどの既に人気となっているコンテンツに対して出版の声がかかるケースです。

出版企画書の書き方

出版社への持ち込みの際、本を一冊書き上げてそれを持っていくのは得策ではありません。
まずは企画書で興味を持ってもらい、編集者とブラッシュアップしていくのが良いのです。
本の中で紹介されている、出版企画書を構成する12の要素をご紹介します。

1.タイトル
2.サブタイトル
3.キャッチコピー
4.著者名
5.著者プロフィール
6.企画概要
7.読者ターゲット
8.類書
9.類書との差別化
10.本を制作するために有利な条件
11.目次案
12.見本原稿
 (A4用紙2枚、2000文字程度)

この中で、10番の「本を制作するために有利な条件」としては、下記が挙げられています。

・キーマンをつかまえている
・ネットワークを組織している中心人物にコネがある
・自分で販促活動ができる
・著者や著書の会社で買取ができる
・パブリシティー実績がある

出版社としても、売れる見込みがありそうなら出版に踏み切りやすくなりますからね。
ちなみに著者が出版社から直接購入する場合は2割引きになります。

どんな本を書くべきか

1日に新たに出版される本は300タイトルにも及ぶそうです。(全ジャンル)
この中で売れる本を書く為には、どうすれば良いのでしょうか。

まず、読者は何を求めてビジネス書を買うのでしょうか。

【読者がビジネス書に求める「実利」】
1欲や快楽、夢や希望を叶えるため
2恐怖や苦痛から逃れるため
3時間を短縮するため

売れているビジネス書は、大抵この3つのどれかに当てはまるそうです。
この3つを意識しながら、自分でどんな本を書けるのか考える必要があります。

【出版のネタを引き出す3つの視点】
①これまでの人生で、あなたがいちばん「時間」をかけてきたものは?
②これまでの人生で、あなたがいちばん「お金」をかけたものは?
③これまでの人生で、あなたがいちばん「情熱」を注いできたものは?

出版のネタを引き出す視点として、上記の3つが紹介されています。
自分の過去を棚卸しして、どんなノウハウが自分にはあるのか分析してみましょう。

そして本を書く時に大事なのが、読者を明確にすること。
なんとなく「女性向け」とかざっくりしたものでは誰の心にも響きません。
最低限「23才、社会人1年目のサラリーマン」など想定し、出来ればライフスタイルなどもしっかりと練り込みましょう。

また、本を読む層を選ぶ事も重要です。
例えばガテン系の仕事をしている人向けに本を出すよりは、一般企業のサラリーマン向けの方が読書率も高いので売上にも影響してきます。

そして多くの本がある中で消費者の手にとってもらうには、極端であることも大事です。
「挨拶で気持ちのよい毎日を送る」といった誰にでもイメージ出来るものより、「出来る社員は挨拶をしない」などの極端な内容の方が、手にとって貰える可能性としては高くなります。

本を売る為に

ビジネス書の初版として、5000部程となる事が多いようです。
そしてこの本では、スタートダッシュが肝心であると述べられています。

本を売るにはスタートダッシュが大事。ビジネスのジャンルでは、新刊書籍として平積み(目立つように表紙カバーを上向きにして複数の本が積まれること)されやすい発売後2週間が勝負と言われています。
この期間で売上の初速が悪ければ、在庫のほとんどは返品され、よくて棚に1冊残るだけです。棚にさされてしまえば、背表紙しか見えないので読者の目に留まる可能性は一気に小さくなります。ここから巻き返して平積みを確保するには、よほどのことがなければ不可能です。
逆に、発売直後から売れ、初速がよければ、書店は「たくさん並べれば、もっと売れるかも」と追加注文してくれます。

本を出版する事のメリット・デメリット

本を出すことで得られるメリットとデメリットとして、下記の点が挙げられています。

メリット

・取材される
・信用度が上がる
・本が名刺、営業代わりになる
・ブランディングになる
・他の仕事に繋がる
・親孝行になる

デメリット

出版のデメリットとして、広く普及すればするほど誹謗中傷も増えるという点があります。
こういったストレスについては想定しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ビジネス書を出してみたい!という方には、必見の1冊だと思います。
他にも参考になる事が数多く書かれていますので、是非読んでみて下さいね。

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