「生き方」稲盛和夫著を読んで|大きな夢を描き、日々努力する

京セラやKDDIの創業者、稲盛和夫さん。
少し前はJALの再生でも話題になりましたね。

また、組織を小さな集団に分けてそれぞれに経営参加意識を持ってもらうという理論、アメーバ経営の提唱者としても有名です。
その経営手法は多くの経営者の尊敬を集めています。

そんな稲盛和夫さんが経営や人生について書いた本が、「生き方」です。
是非読んで欲しい1冊なので、今回はその「生き方」の内容をご紹介しながらおすすめしていきたいと思います。

人生は自分で変えられる

心の持ち方を変えた瞬間から、人生に転機が訪れ、それまでの悪循環が断たれて好循環が生まれ出したのです。
このような経験から、私は人間の運命はけっして敷かれたレールを行くかのように決定されているものではなく、自分の意志でよくも悪くもできるのだということを確信するようになりました。

つまり自分に起こるすべてのことは、自分の心がつくり出しているという根本の原理が、さまざまな蹉跌や曲折を経て、ようやく人生を貫く真理として得心でき、腹の底に収まってきたのです。

良いことも悪いことも、自分の心が引き寄せているのだと稲盛さんは説いています。

夢を描く

私はくり返し、この会社をかならず世界一の会社にするぞと“大言壮語”していました。
それは遠い夢物語でしたが、かならず成し遂げてみせると心に強く抱いた願望でもありました。

しかし、目はいくら空の高いところを見ていても、足は地面を踏むことしかできません。
夢や望みはいかに高くても、現実にはくる日もくる日も、地味で単純な仕事をこなすので精いっぱいでした。
昨日の仕事の続きを一ミリでも、一センチでも前へ進めるために、汗をかきながら一生懸命、目の前に横たわる問題を一つひとつかたづけることに追われるうちに一日が暮れてしまう。

「こんなことを毎日くり返していて、世界一になるのはいったい、いつの日のことか」

夢と現実の大きな落差に打ちのめされることもしばしばありました。
けれども、結局のところ、人生とはその「今日一日」の積み重ね、「いま」の連続にほかなりません。

いまこの一秒の集積が一日となり、その一日の積み重ねが一週間、一か月、一年となって、気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた――というのが、私たちの人生のありようなのです。

自分の人生を自分の力でしっかりと創造していける人というのは、かならずその基盤として、大きすぎるくらいの夢、身の丈を超えるような願望を抱いているものです。
私にしても、自分をここまで引っ張ってきてくれた原動力は、若いときに抱いた夢の大きさ、目標の高さだったといってもいいでしょう。

大きな夢を描きながら、今日1日の努力を積み重ねる。
稲森さんは本の中でこんなメッセージも発しています。
「夢をもて、大志を抱け、強く願望せよ。」

目標に向かって努力する

それでも、そう簡単に事が運ばないことも往々にしてありましたが、困難に直面するたびに、私はこのようにみんなを叱咤激励しました。 「もうダメだ、無理だというのは、通過地点にすぎない。すべての力を尽くして限界まで粘れば、絶対に成功するのだ」
まずは、今日という一日を一生懸命に過ごすこと、それが大切だと思うのです。
どんなに壮大な目標を掲げてみても、日々の地味な仕事に真剣に向き合い、実績を積み重ねていかなければ成功はありえません。
偉大な成果は堅実な努力の集積にほかならないのです。

高い目標であればあるほど、困難も大きくなります。
しかし日々の努力を怠らず、実績を積み重ねる事で高い場所へ行けるのです。
稲盛さんは本の中で、こんな自作の方程式を紹介しています。

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

生きるとは

何度か述べてきたことですが、生まれたときよりも少しでも善き心、美しい心になって死んでいくこと。
生と死のはざまで善き思い、善き行いに努め、怠らず人格の陶冶に励み、そのことによって生の起点よりも終点における魂の品格をわずかなりとも高めること。
それ以外に、自然や宇宙が私たちに生を授けた目的はない。
したがって、その大目的の前では、この世で築いた財産、名誉、地位などは、いかほどの意味もありません。
いくら出世しようが、事業が成功しようが、一生かかっても使い切れないほどの富を築こうが、心を高めることの大切さに比せば、いっさいは塵芥のごとき些細なものでしかないのです。

稲盛さんは生きる目的として、生まれた時よりも美しい心になって死んでいく事を挙げています。
自分を向上する為に努力する事が重要であり、地位や名誉、財産などはなんの意味も無いと言っています。

感謝する

必要なのは「何があっても感謝の念をもつ」のだと理性にインプットしてしまうことです。
感謝の気持ちがわき上がってこなくても、とにかく感謝の思いを自分に課す、つまり「ありがとう」といえる心を、いつもスタンバイさせておくことが大切なのです。
この「素直な心」の大切さを説いたのが、松下幸之助さんでした。
松下さんは、自分には学問がないからと、いつも他人から教えてもらうことで自分を成長させていこうとする姿勢を生涯変えることがありませんでした。
“経営の神さま”といわれてなかば神格化された以後も、この「生涯一生徒の気持ち」を忘れず貫かれたところに、松下さんの真の偉大さがあると私は思っています。

稲盛さんは、感謝の心を大事にしています。
また、素直な心を松下電器の創業者、松下幸之助さんに学んだと言っています。

本田宗一郎と稲盛和夫の面白く深いエピソード

本田技研工業(通称:ホンダ)の創業者である本田宗一郎と稲盛さんの間にも、面白いエピソードがあります。

ある日、本田宗一郎さんも講師として出るセミナーが開かれるという事で、若く経営に悩んでいた稲盛さんは、大金を払って開催地の有馬温泉に行きました。
そこには多くの経営者がおり、各々温泉に入ったりゆっくりして、本田さんの登場を待っていました。

当日、参加者は温泉に入って浴衣に着替え、大広間に座って、本田さんが来るのを待っていました。
しばらくして本田さんが姿を現しましたが、浜松の工場から直行してきたような油のしみた作業着姿でした。
そして開口一番、こう一喝したのです。

「みなさんは、いったいここへ何しにきたのか。
経営の勉強をしにきたらしいが、そんなことをするひまがあるなら、一刻も早く会社へ帰って仕事をしなさい。
温泉に入って、飲み食いしながら経営が学べるわけがない。
それが証拠に、私はだれからも経営について教わっていない。
そんな男でも会社が経営できるのだから、やることは一つ。
さっさと会社に戻って仕事に励みなさい。」

と、あの歯切れのいい口調でクソミソにいい、おまけに、「こんな高い参加費払ってくるバカがどこにいる」とまで毒づかれました。
こちらはグウの音も出ない。まったく本田さんのいうとおりなのですから。

まさに本田さんらしいエピソードです。
この経験から素直に学ぶのもまた、稲盛さんらしいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
稀代の経営者、稲盛和夫さん。
この本には他にも心を動かされる名言が数多く収められています。
是非みなさんも一度読んでみて下さいね。

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