20代のフリーランスが年金について調べてみた

「年金受給開始年齢引き上げ」「年金制度破綻!?」など、ネガティブなニュースをよく耳にする、年金制度。

企業に務めるサラリーマンの方は毎月自動で天引きされるので、まだストレスは少ないかもしれません。
ですがフリーランスや個人事業主、自営業者にとって、毎月自らお金を支払う必要のある年金は、「将来損をするかも!?」と思うのは結構なストレスです。

そこで今回は、知識ゼロの20代フリーランスが、年金制度について調べたのでまとめておきます。

年金は払わない方が得!?

金欠の若者
厚生労働省の発表によると、2016年度の国民年金納付率は、65%。
この中には低所得などで保険料を免除・猶予されている人も含まれているので、実質納付率は40.5%となっているそうです。

かなり低いじゃん!
制度も危ないらしいし、払わない方が得!と思ったあなた、ちょっと待って下さい。
僕も「年金を払うなら、自分で貯めて将来に備えたほうが良い」と思った事がありましたが、どうやら調べてみると違ってました。
(そもそも納税は国民の義務ですが。。)

国民年金制度について

年金とは、保険料を毎月支払うかわりに、65歳を超えたら死ぬまでお金が貰える制度です。
(受給年齢の繰り下げ、繰り上げを選択することも可能)

日本の公的年金は、日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社などに勤務している人が加入する「厚生年金」の2階建てになっています。

つまり、僕のようなフリーランスなども含めて全国民が「国民年金」には加入していますが、「厚生年金」はサラリーマンだけという事ですね。
平成29年度の場合、

国民年金の保険料は、16,490円です。
厚生年金の保険料は、月給の18.3%です。

ではこれだけの額を納め続けると、貰える年金はいくらになるでしょうか。

国民年金の受給額は、65,000円です。
厚生年金の受給額は、156,000円(平均)(基礎年金+厚生年金)です。

これが多いか少ないかは、人によって感じ方が違うと思います。
仮に今の制度のまま、20歳から60歳まで支払い続けると、いくら払っていくら貰えることになるでしょうか。
国民年金の場合でみていきましょう。

まず支払総額は、791万5200円になります。
総受給額は、女性は87歳、男性は81歳が平均寿命として計算すると、下記のようになります。

【国民年金】
女性:1716万円貰える
男性:1148万円貰える

厚生年金は人によりますが、支払総額は少し増え、貰える額はもっと増えます。
厚生年金は保険料の半分を会社が負担するので、有利ですね。

以上の通り、年金は平均寿命まで生きれば支払額より多くの金額をもらえます。
あくまで今の制度では、ということになりますが、多少減ったり受給年齢が変わることはあっても、突然損をする制度になるということは無いと思います。

しかも、これは単純な支払いと受給額だけです。
社会保険料の支払いは所得控除の対象となるので、実際の負担はもっと少ないことになります。

例えば、所得税率が20%だとすると、ひと月あたり3,298円戻ってくる計算になります。
つまり保険料は16,490円ですが、実質負担は13,192円という事になります。

ということは、支払総額も791万5200円でなく、633万2160円になりますね。

どうでしょうか。
かなりお得に見えてきたと思います。

最初は払いたくない!という気持ちでも、中身をよく理解すると、安心して支払う事が出来ます。

しかも、年金制度は年金の保険料だけで成立しているわけじゃないんです。
消費税や所得税などのお金も投入されているので、年金を払わずに、受け取らないという事はその分の税金を損することにもなるのです。
更に、年金には他にもメリットがあるので、その点でもかなり損になってしまいます。

年金の知られざるメリット

これまで年金の基礎的な部分をご紹介しました。
年金は長生きというリスクをカバーするというメリットの他にも、まだまだメリットがあります。
それは遺族年金障害年金です。

遺族年金

遺族年金とは、万が一幼い子供を残して亡くなってしまった場合、その子供が大人になるまで支払われる年金です。
例えば妻と子供が1人の場合、毎年約100万円程を受給することが出来ます。

仮に0歳の時にお父さんが亡くなってしまったとしても、合計約1,800万円が支払われるという事ですね。
これって、ほぼ生命保険に加入しているのと同じともいえます。

支給される条件は、下記の通りです。

[支給条件]
亡くなった月の前々月までの公的年金の加入期間の3分の2以上の期間について、保険料が納付又は免除されていること。または亡くなった月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと。

つまり、払い始めて1年2ヶ月以上たっていればOKという事です。
注意点として、きちんと申請を受けて支払い免除や猶予を受けていた場合はもらうことは出来るのですが、未納の場合は貰えません。
なんの申請もなく、ただ支払いをしていなかった場合はダメということですね。

この差はかなり大きいです。
金銭的に余裕がなくて払えないというかたは、面倒臭がらずに一度きちんと相談してみてくださいね。

障害年金

障害年金は、怪我や病気で生活や仕事などが制限されるようになった場合に受け取ることができる年金です。
障害等級1級で約100万円、子供がいる場合は更に加算してもらう事が出来ます。

受給資格は、遺族年金と同様です。

年金の裏技やお得情報

年金には、知っておいた方が良いお得情報があります。

年金の支払い方法

まず、支払いについて。
年金は毎月支払うものですが、一括で支払うと割引を受ける事が出来ます。
例えば平成29年度の場合、4月に1年分を払うと4,150円の割引となります。
更に、お金に余裕のある方は2年分を一括で先払いすると15,640円の割引を受ける事が出来ます。
お得ですね。

更に、支払いをクレジットカード(要申請)で行えば、カードのポイントも付くのでお得です。

付加年金

付加年金とは、月々の支払いに400円上乗せ支払うものです。
これによって、貰える年金が多くなるのです。
例えば400円を毎月、40年間払うと19万2000円となります。

これによって、貰える年金は9万6000円増えます
つまり、払った分は2年で元が取れるということ!

しかもこちらも支払った分は所得控除の対象です。
これはかなりお得だと思います。
市役所や年金窓口で申込出来ますよ。

iDeCoと国民年金基金

上記の付加年金は、文字通り年金に付加(上乗せ)するものですが、これとは別に”個人年金”というものがあります。
簡単にいうと、”厚生年金の代わり”みたいなものですね。
個人事業主や自営業者は厚生年金に入れないので、貰える額も当然変わります。

その差額を埋めるためのものが個人年金です。

そして個人年金には、iDeCoと国民年金基金があります。
iDeCoと国民年金基金の大きな違いとしては、iDeCoが”自分で運用する”のに対して、国民年金基金は”運用はお任せ”という点があります。
iDeCoの場合、支払った(積み立てた)お金を、自分で好きなファンドや投資信託を選んで運用するのです。
運用益も非課税なので、税制上も有利です。

また、基本的には国民年金基金は年金と同じように、死ぬまで受け取る事が出来ます。(有期年金もあり)
iDeCoの場合、大半は有期年金か一時金での受取となっています。

わかりやすくいうと、お金に余裕があるなら入ったほうが得!という事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
年金を支払うメリットがおわかり頂けたと思います。

最後に念を押しておきますが、未納(申請もせず、ただ払わない)は絶対にやめたほうが良いです。
経済状況的に払うのが厳しいということなら、免除申請を出しましょう。

恥ずかしいことじゃないし、もちろん怒られたりもしません。
僕も独立して最初の方はきつかったので申請を出して、”納付猶予”としてもらっていました。

ちなみに免除と猶予の違いですが、免除が、支払わなくても”将来貰える年金額は変わらない”のに対して、猶予は”将来貰える年金額が減る”という違いがあります。

本当に厳しい状況の人に対しては”免除”、余裕が出るまで払わなくていいよというのが”猶予”というイメージでいいと思います。
僕ももう少し余裕が出たら猶予を受けている分も追納したいと思います!

詳しい申請方法については、日本年金機構のHPを御覧ください。

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