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定期購入が解約出来ない時の対処方法|回数縛り・悪質・詐欺の対応体験談

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母親が健康サプリメントの定期購入トラブルに巻き込まれたので、その経過と解決方法を同様の被害に悩む方の為に書き残しておきたいと思います。

【目次】
定期購入とは
悪徳な業者もある
解決までの流れ
ネットには危険が潜んでいる

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定期購入とは

ダイエットサプリや酵素サプリなどの健康食品、美容グッズなどの広告ってよく目にしますよね。
サイトやアプリ内のバナー広告(画像の広告)で、「3000円の商品が今だけお試し500円!」とかの、アレです。

で、本当に500円1回だけで終われば良いのですが、実は4ヶ月の定期購入が条件になっていて、2回目からは通常料金が請求されるというのが定期購入トラブルの大半のパターンです。
そんなの知らなかった!という事ですね。

この様な販売方法自体には現状法的な問題はありません。
しかし条件があって、

・きちんと定期購入である旨を表示しているか
・最低利用期間の支払総額が載っているか

が重要になってきます。

定期購入全てが悪い訳ではなく、きちんと表示されていても購入者が見落とす、というパターンもあります。

悪徳な業者もある

問題は、定期購入で販売する業者に詐欺まがいの悪徳業者が混じっているという事です。
定期購入の条件の文字が小さかったり、見つけにくい場所に書かれている、なんていうのはまだ良い方で、母親が引っかかったのは下記のパターンでした。

広告をクリックした先では定期購入の回数縛りの記載が無い
初回購入から1ヶ月後、勝手に2回目の商品が届く
慌てて公式サイトなどを確認すると、しっかりと回数縛りの記載がある

上記のパターンの場合、多くの人は公式サイトに定期購入の記載があるのを見て「自分が買った時に見落としてしまったのかな?」となるでしょう。
この段階で焦ってコールセンターなどに問い合わせても、「しっかりと記載されていましたよ」と言い返されます。

実際に調べてみた

私も最初に母親から相談された時、単に母の見落としだろうと思いました。
しかし念の為その会社と商品についてネットで調べてみると、どうやらかなりの悪質業者らしいという事が判明。
母も「しっかりと定期購入にならない様に確認した」と言っていたので、他の口コミ証言と合わせて考えると下記の手口を使っていると思われます。

・バナー広告のリンク先は詐欺用で、回数縛りの記載が無い(もしくは極端に発見しにくい)
・後から公式サイトを見ても縛りの表記が明確に書いてあり、購入者の見落としで押し通される
・そもそも解約の電話も繋がりにくくしてある

WEBに詳しくない方にはわかりにくいかもしれませんが、バナー広告のリンク先に証拠の残りにくい仮のページを作るなんていう事は簡単に出来ます。
いちいち購入前に証拠としてスクリーンショットを撮る人も居ないので、定期的にページURLを変えたりすればこの手口は成立します。
ネットの特性を利用したかなり悪質な手法です。
本当は商品名と会社名も書きたい所ですが、母が証拠を残していない以上、一応伏せておきます。

解決までの流れ

まず、普通の業者の定期購入トラブルであればネットで「定期購入 トラブル」などで検索するとこれまでの事例が載っています。
この国民生活センターのHPなどもわかりやすいでしょう。

そして今回の様な悪質な手口を使ったタイプのトラブルについては、あまり事例が出ていません。
証拠が無い以上、消費者の見落としが前提になってしまうんですよね。

私は下記の方法で解決しました。

1.まずは事例を徹底的に調べる

単に「(商品名) 解約できない」とかで検索しても、本当の口コミは出てきません。
「○○が解約出来ない?実際に試してみた!」とかいうタイトルでも、大半はアフェリエイトサイトです。
アフェリエイトとは商品を紹介する事でお金を貰っているので、広告とほとんど変わらないんですよね。
実際に自分でも試して心から勧めているならまだ良いんですが、大半は自分では試していません。
それを「解約も実際は簡単ですよ!継続すると効果が出ましたよ!」などと紹介していきます。
商品名で普通に検索しても上位に出てくるサイトはほとんどこういったものです。

ちなみに、信頼性を上げる為に公式サイトに「インスタグラマー愛用!」などと顔写真つきで載っていたりするのも、ただ商品を無料で渡したり、プロモーション費用としてお金を渡してある程度のフォロワーがいる人に投稿して貰っているだけです。

なのでオススメはその会社の電話番号で検索するというものです。
そうするとその会社の被害にあった方の口コミを見る事が出来ます。

しかし電話番号は簡単に変えられるものでもあるので、見つからない場合は「(商品名) 消費者センター」などと検索してみましょう。

2.作戦を立てる

こういう手口って本当に腹が立ちますし、悔しいですよね。
でも、ただ感情的に電話で怒鳴ったところで、解決には至りません。

しっかりと作戦を立てる必要があります。
交渉にあたり、まずは一番ベストな解決方法と最低ラインを考えます。

過去の事例を見てみると、こんな解決事例が見つかると思います。

初回がお試し価格で安く販売しているのは、定期購入が前提だから。
なので初回購入分を通常購入扱いにしてもらう(差額を払う)事で、定期購入を解約する。

それをふまえた交渉の順位が、こちら。

1位:初回分はそのままで、2回目は返品する
2位:初回分を通常購入とする事で、2回目は返品する(差額だけ支払う)
3位:届いてしまった2回目はしょうがないとして、3回目から止めてもらう
4位:最低継続回数の4回目まで解約出来ない

交渉は1番高い球から投げるのが鉄則です。
つまりこちらがまず要求すべきは、上記の1位です。

作戦としては1位を要求し、最低ラインの落とし所を2位に設定する。
それ以下になりそうだったら、「消費者センターに連絡します」と相手に伝えて様子をみる、という事にしました。
消費者センターに苦情が多く集まれば業者も困りますからね。

ちなみにこれは、相手が悪質業者である場合です。
単純にこちらの見落としミスの場合は、2位になれば御の字でしょう。
単なるクレーマーにならないようには注意が必要です。

実際の交渉

口コミでコールセンターが全然つながらない、とあったので相当な時間を覚悟しましたが数分で繋がりました。
ちなみに自動音声の段階で「解約の方は1を押して下さい」と言われて素直に押すと、もっと繋がらないと思います。
その他や他の番号で繋げましょう。

オペレーターに繋がると、まずはお客様番号と電話番号で本人確認されます。

【実際のやり取り】

自分:「定期購入の解約をしたいんですけど」
相手:「(最低継続回数の)4ヶ月目以降から停止させて頂きます」
自分:「最初から定期購入のつもりはなく、記載も無かったのですぐに解約をお願いします」
相手:「購入ページには必ず記載があります」
自分:「公式サイトにはありますが、私が見たページには無かったので解約をお願いします」
相手:「それでは次回発送分より停止させて頂きます」
自分:「2回目に届いた分も未開封なので、これを返品したいです」
相手:「1度届いた商品の返品は受けられません」
自分:「もう使わないので、返品をお願いします」
(ここで継続の効果などを営業されるも、再度返品を要求する)
相手:「少々お待ちください」
(数分後)
相手:「それでは送料元払いにて返品を承ります」

ざっくりと簡単にまとめると、こんな流れでした。
実際は相手ももっと粘っていますが、こちらも淡々と冷静に要求します。

相手にも恐らく対応マニュアルがあり、それを段階的にこなしていると考えましょう。

途中、辞める理由を聞かれ「体質に合わない」と答えると「アレルギーですか?」と聞かれました。
体質に合わないで押し通しましたが、過去の事例を見てみると診断書の提出を求めるパターンもあるみたいです。
なのでおおげさに体の不調を訴えたりすると余計な手間がかかるので控えたほうが良いと思います。

最後の送料についても腹が立ちますが、もう面倒だったのと想定よりはあっさりだったので「送料くらい良いか」と妥協しました。

商品を返品する

こういった会社は住所をバーチャルオフィス(実体のない貸し住所)にしていたりするので、しっかりと電話で聞いた返品先に送りましょう。
私は相手に後から「届いてない」と言われても困ると思い、配達記録の残る方法で商品を送り返しました。

その後どうなったか

最初の購入は2018年10月。
その1ヶ月後に2回目の商品が届いた段階で解約しましたが、その後は商品が届くこともなく、無事解決となりました。

とはいえ母の個人情報は既に悪徳業者の手に渡っています。
こんな悪質な手を使う会社ですから、個人情報を適切に管理する、なんていう事はほぼ無いでしょう。
こういった業者が名簿を転売するケースも多いのです。

商品自体もちゃんとしたものなのかわかったもんじゃありません。
特に食品は怖いですよね。

今回の事は勉強代として割り切って、次回から気をつけなければいけません。

ネットには危険が潜んでいる

今回の被害額は微々たるものでしたが、中には数年解約出来ないとか、数万〜何百万という被害に遭われている方もいると思います。
その場合は一人で問題を抱え込まず、全国の消費生活センター等に相談しましょう。

残念ですが今のネットの世界には、危険が数多く潜んでいます。
悪徳業者がホームページをちゃんとした会社のように装うのは簡単ですし、定期縛り無しという文言で申し込ませ、後で証拠を消すのも簡単なのです。

なのでネットで買い物をする時はamazonや楽天などの信頼出来るポータルサイトから行う事が重要です。
そのようなサイトでも悪徳業者が入り込む可能性はわずかにありますが、最悪の場合でもポータルサイト側の保証があります。

よくわからないサイトでは物は買わない、会員登録をしたり、むやみに個人情報を入力しないという事が大事です。

また、「今だけ限定価格!」「当選しました!」など甘い営業文句には騙されないようにしましょう。
こちらだけが得をしたり、無料になったりという事はあり得ないですからね。
タダより怖いものはない、です。

最後に、インターネットのセキュリティについてわかりやすく紹介している本をご紹介します。
インターネットの安全・安心ハンドブック」は内閣サイバーセキュリティセンターが作成したもので、kindle(電子書籍)版なら無料で読む事も出来ます。

最低限の知識を身につければ、本来ネットは便利で楽しいものですからね。
以上、ご参考になれば幸いです。

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